#37-2 「ジャンプ漫画」の人気アニメ声優(第2部:フリーランス声優は世知辛い&声優としての成功と失敗)
この記事は、プロ奢ラレヤーのVoicyを
文字起こししたものです。
プロ奢ラレヤーの奢られ日和
#37-2 「ジャンプ漫画」の人気アニメ声優
第2部:フリーランス声優は世知辛い&声優としての成功と失敗
第1部の文字起こしはこちら。
Voicyの音源はこちらから。
登場人物:プロ奢ラレヤー(以下:プ)
「ジャンプ漫画」の人気アニメ声優
:(以下:声)
プ:えっと、じゃあ。
声:はい
プ:まあ、当時、
声:ええ
プ:その、色んなジャンプアニメとかの
声優やってたりとか。
声:ええ
プ:するじゃないですか?
声:はい
プ:今、フリーなんですよね?
声:今、フリーランスで、そうですね。
プ:はいはいはい。
それは、元々、元々入ってたんですよね?
声:そうです、そうです。
プ:あの、事務所に。
声:それは、まさに、その。
最初のレギュラーが決まったときに。
プ:はいはいはいはい
声:まあ、製作会社の関連の事務所を紹介
してもらって。
最初の内は、所属ていうよりは、
まあ、預かり、ですかね。
プ:うんうん
声:まあ、立場的には、所属しているような
ものなんですけど。
プ:はいはいはいはい
声:預かりで、入ってっていう。
感じでした。
で、そのレギュラーになってからも、数年は
いたんですけど。
まあ、途中で、まあ辞めましたね。
それが、だから5、6年前とかになるのかな?
プ:へぇ~~、何か、それに理由は
あったんですか?
声:まあ、単純に、それ一本でやっていくことに
限界を感じたっていう。
プ:ああ、そっかそっか。
やっぱ、そうなってくると、
色んなこと出来ないと、まあめんどくさいし。
だったら、フリーでやった方が。
声:そうですね。
プ:色々、手を動かしやすいから。
って、ことでなのかな?
声:まあ、結構、ディープな話をすると、
プ:俺は、好きです。ディープな話。
声:ディープな話をすると、引退しようかなと
思ってたんです。
プ:おお
声:これ、たぶん公で言うの初めてだと思う
プ:ほうほうほう。引退
声:もう、やっていけねぇなっていう所と。
プ:なるほど、なるほど、なるほど。
声:たぶん、それ自分の実力的な所もあって、
ですね。
その、事務所のせいでとかってことじゃ
なくって。
自分の実力的に、もうキツイなぁっていう
部分もあったし。
プ:はいはい
声:まあ、後はいわゆる、家庭の事情的な
ところもあって。
プ:ほうほう
声:ああ、これはもう、普通に夢を追っている場合
じゃねぇなぁっていう。
プ:ああ、なるほどねぇ
声:夢を追ったまま、ずっとこう、
オーディション待ってるなんて、
やっている、年齢でも無いし。
プ:ああ~~。
声:って、思った時に、辞めたんですけど。
プ:はいはいはいはい
声:で、辞めて普通に、職に就こうかな
とかって。
プ:え?あ、そうなんだ!
声:言うぐらい、考えてたんですけど。
でも、何かそれで、普通に職に就いたら、
もう、自分は自分じゃ無くなるなって。
プ:なるほど。
声:なって。結構、精神的にも、
うわ~ってなって。
プ:追い詰められる?
声:じゃ、じゃあもう、いいやってなって。
ちょっと、しつこく、業界には足を何とか、
突っ込んで、いようと思って。
プ:うん
声:まあ、その結果、そういう時に、声を掛けて
くれる、人とかもいたりして。
プ:ああ~。なるほどね。
声:まあ、そのご縁は大事にしつつ。
プ:はいはいはいはい
声:まあ、やるからには、ちゃんとお金が
発生するような、活動をしていかないと、
ダメだなと思って。
プ:はいはいはいはい
声:それで、だから、今はその、
色んな人と会って。
プ:ああ~
声:面白がって、ってやっていこうかなと。
プ:なるほどね
声:っていう、スタンスは、やっぱここ数年。
1、2年で、そういう風に考えらるように
なりました。
プ:ああ、でも、それってやっぱ、強いですよ。
正直、いや、僕は、色んな人に会っている
んですけど。
あの、やっぱ、各業界の何だろう。
僕、初めてですもんね。
声優さんで、僕の知っているアニメで
ゴリゴリにやってて、僕の知っている
キャラの、声優さん初めて会ったんで。
声:あ、初めて会ったんだ?
プ:そういうの、考えるとやっぱ、
レアなんですよね。
一個の、その、声優の業界に居たら、
そりゃあね、上には、色々いるし。
声:そうですよね。広い業界で見たときに、
それが、一つのね、特徴として。
プ:そうそう、あと、プロの声優の人で、
フリーで、あの自由に、動ける人って、
中々いないですし。
ディープな話、持っているけど、
喋れない人が、多いじゃないですか?
声:そうですね。
プ:そう考えると。相当(レアキャラ)
フリーの、声優さんってどれくらい
いるんですか?
声:まあ、結構、いると思いますけど。
でも、やっぱ、フリーだから。
やっぱ、保証が無いじゃないですか?
何か、あった時に。
やっぱり、ある程度のキャリアだったり、
信頼関係が、無いと、その仕事を振って
もらえるとかっていう。
プ:そっか、そっか、そっか。事務所が無いとね
難しいですもんね、そんなのね。
声:何か、その。
専門学校に通って、事務所とかに
入れなかった人。
とかも、言ってしまえば、フリーランス
な訳じゃないですか?
プ:ああ、そっか、そっか、そっか。
頼まれたら、やるけど、頼まれない、
みたいな。
声:とにかく、頼まれないんですよ。
何のキャリアも無いから。
プ:そうですよね~
声:ってことは、こういう仕事を過去にしている
っていう実績があってとか。
プ:はぁ~。なるほどね。
声:いわゆる、キャスティングに関わる人と、
やり取りがあって。
こういうお芝居が出来るんだねって。
認知されていないと、やっぱり。
プ:難しい?
声:そこは。
プ:はぁ~~~。なるほどねぇ~~。
声:基本的に、フリーランスになる事は、
勧めないです。
プ:あ、なるほど。
声:声優になりたいって、人に。
プ:まあ、そうっすよねぇ。
そりゃあ、難しい話ですよね~
それこそ、1本、ある意味、
皆が知っているキャラクターじゃ、
ないですか?
それ、やっぱ、大きいですもんね。
フリーランスなる上でも。
声:そうですね。まあ、業界内だと、
あんまりもう、強みは無いです。正直。
プ:あ、そうなんだ。
声:まあ、現場慣れはしてるよね、くらいの
ものだと思いますよ。
ほんと、年月も経っているから、
「最近何、やってんの?」って話になるん
ですよ、そうなると。
プ:ああ、なるほどね~。
結構、厳しいんだ。声優も。
この、昔、一個何か大きい事やったから
といって、常に、コンスタントにやって
ないと、実績は認めづらいんだ。
声:そうですね。
今は、結局、これ(お金)の話にも
なってくるんで。
まあ、ジェスチャーしちゃったんですけど、
お金の話になってくるんで。
プ:はいはいはいはい
声:実際、決められた、お金の中で、
製作するって、なると。
プ:そうだなぁ、でも声優とかってなると、
めちゃんこ、いますもんね。今ね。
声:そうですね。
プ:声優学校とか、めっちゃ、
盛り上がっているじゃないですか?
声:盛り上がってますね。
プ:アニメの影響で。
じゃあ、アニメとか見てて、
色んな人が、声優やっているかって言ったら、
そんなこと無くって。
声:そんなこと、無いですね。
プ:また、この人、またこの人、またこの人。
みたいな。
声:やっぱ、そっちの方が、安心しますからね。
プ:やっぱ、その方が、作品見られますからね。
キャラクターが違うから。
声:この声優さんがやっている。って方が。
プ:考えたら、穴無いですもんね。
声:リスキーです。リスキー。
プ:はぁ~。そっか。
声優としての成功と失敗
プ:まあ、今その何だ。
ジャンプ漫画の声優さんの、まあ効果と
いうか、やったことによる実績というのは、
今、ほぼ無になっちゃっているけど。
声:はい
プ:当時って、どうなんですか?
例えば、その現役で、やっている時。
その役をやっている時って、
どういう扱いを受けるんですか?
やっぱ、じゃあそのアニメの人気が上昇
していくにつれて、それが、いいキャラな
訳じゃないですか?
声:はい
プ:現役で。
声:だから、ファンはめちゃくちゃ。
ついて頂きましたよ。
プ:だって、そのキャラについているファンが
全部こっちにくるわけじゃないですか?
声:そうですね。いわゆるあの、
フィルターが掛かるっていう、
ことなんですよ
プ:ああ~。あはははは
声:要は、僕自身というよりも、
僕がそのキャラに見えちゃう。
プ:ああ、なるほどね。
そうだもんね、声聞く限りね。
声:うん
プ:野球好きなんですか?って。(笑)
声:そうですね。そうですね。
だから、ん~。難しいんですけど。
当時、だから、僕が、そのキャスティング
系のつながりが、そことしか無くて。
プ:はいはい
声:やっぱり、舞台からスタートしているから。
プ:うんうん
声:やっぱ、下手だったし。
プ:あ、なるほど、なるほど。
もう、本業じゃなかったからね。
声:はい。下手だったから、やっぱ
他には、振ってもらえなかったんでね。
プ:ああ
声:要は、それをまずちゃんと、
出来るように、しないと話にならないよ。
っていう。
プ:ああ~
声:でも、やっぱ、僕は当時そこにやっぱ
気づけなかったし。
プ:まあ、そうですよね。
良くわかんない所で、感謝されて。
訳わかんないとこ、連れて来られて、
勝手に何か、紹介されて。
何だこりゃってなりますよね。
声:まあ、だから、今思えば、
まあ、そうなるよねって。
納得できてる部分も、多いから。
あれなんですけど。
まあ、当時からすると、まあ、
ちょっと舐めてた部分もあって、
だから、レギュラー1個取れたから、
この有名な作品に一個出られたことで
もう少し、じゃあ他の作品にも出られる
ようになるかな、なんていう甘い算段を
いていましたけど。
でも、今振り返れば、こんな下手くそ、
使うわけねえだろと。
プ:ああ~
声:やっぱ、思いますし。
プ:なるほどね。
結構、でも長いじゃないですか?作品が。
声:はい
プ:やっぱ、何だろう。
僕の、印象のある、その声優さんだと。
あの、ジャニーズの人が、遊戯王の
主演の遊戯を。
声:ああ、やってましたね。
プ:声優やって、最初は、すごいもう、
すごいじゃないですか?
あはははは。声優、というか何か。
ギャグみたいな。
声:はい、いわゆる棒読みですよね~
プ:それが、面白かったですけど。
でも、もう最終話とか、もう、声優中の
声優みたいな。
声:慣れますからね~
プ:すごいなんか、こっちも、「は?これ、
同じ人やってんの?」みたいな。
声:よく、比較してますよね。
ニコニコ動画とか。
出てたりしますよね。
プ:あれぐらい、長い作品になってくれば、
その作品をやることで。
すごい、上達するじゃないですか?
声優の技術は。
声:そうですね。
プ:やっぱり、こう、あそこまで。
遊戯王なんて、もう、めちゃめちゃ長い
じゃないですか?
声:長いです。
プ:それぐらいあれば、いいけど。
やっぱ、ジャンプ漫画の、その
完結が、ある程度。
10巻で終わるような、ものでやっちゃうと。
結局、やっぱ、その最初からの1話から、
最終話まで行っても、やっぱりこう、
声優界で今まで、ずっとやってきた人と
比べると、落ちる部分があるんですかね?
声:まあ、あとはセンスですよね。
プ:ああ~。そっかそっか。
センスは、間違いないですね。
声:まあ、当時の自分を振り返ると、
僕は、あの、自分の実力に、
見合った、練習はしてなかったんじゃ
ないかなと思いますね。
プ:甘い蜜吸いすぎちゃったんだ?
声:何て、言ったらいいのかな?
その、練習の仕方も間違ってたっていうか。
プ:ああ~
声:もっと頭の使い方をちゃんと。
プ:なるほどね
声:もっと、こういう風にやればって、
今だったら、こうしてたんだけどなとかは
ありますね。
プ:なるほどね
声:当時は、何か、その。
「自分なりの一生懸命」は、やって
ましたけど。
プ:はいはいはいはい
声:それじゃ、ダメだなっていう。
プ:なるほどね~。
何か、一番聞きたい話ですね。これが。
華々しい話っていうのも、いいんですけど
結局、何かこう、一番面白いじゃないですか。
そういう、こう。
どっちも、知っている人?
声:そうですね~
プ:こうやって、チヤホヤされる瞬間も、
あれど、そこから、ががーんと落ちた
時も、あれど。
今、しっかりこう、食っていけている人。
声:今は、僕は、アニメはもう全然、たぶん、
2年くらい行って無くって。
プ:はいはい
声:で、今どっちかって言うと、
海外ドラマとかの吹き替えの仕事の方が。
プ:へぇ~、吹き替えやっているんですね!
声:はい。それも、ご縁があって。
プ:へぇ~。でも、吹き替えも難しいん
ですよね。
声:うん、難しいですね。
プ:あれも、独特ですよね。
日本のなんか、特に、独特というか。
声:アニメは、いわゆる、その。
映像が、全部完成してたら、キャラが、
パクパク口を、動かしてくれるんですけど。
でも、製作が、追いついていないと、
いわゆる、止めに対して、四角い枠で、
キャラの名前が、パッと出て。
その名前が、パッと消えるまでに、
セリフを言ってくださいっていう。
プ:へぇ~~
声:収録の仕方、なんですね。
プ:なるほどね。
声:海外ドラマのものになると、完成された、
ものなので、実際、そこに動いている、
こういう風に喋ってとか言って。
で、原音も聞くんですよ。
プ:あ、そうなんだ。
声:英語だったら、英語のセリフが、ワーッと
聞こえている中で言うんですよ。
プ:すげぇ、大変だそれは。
声:で、どっちかに慣れすぎると、
最初ビックリします。
僕、最初アニメの方のやり方しか、
分かってなかったから。
初めて行って、ヘッドホン付けるんだよ
って言われて、
「付けるの?」みたいな。
最初、この原音が邪魔に感じる。
プ:そうですよね。そりゃ、そうだ。
声:でも、慣れると、やっぱ、
原音のニュアンスに合わせて、
その、セリフを。
ニュアンスを、なるべく近くしたりとか。
プ:はぁ~、なるほど。業界だなぁ。
それ、すごいですね。
第3部に続きます。