#31-3 「アフリカのNGO代表」の門田さん(第3部:ケニアの選挙が超斬新!?)
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文字起こししたものです。
プロ奢ラレヤーの奢られ日和
#31-3 「アフリカのNGO代表」の門田さん
第3部:ケニアの選挙が超斬新!?
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登場人物:プロ奢ラレヤー(以下:プ)
アフリカのNGO代表
:門田さん(以下:門)
プ:はい、つーことで。
一応、具体的な話を聞いたんですけど。
何か、僕、ちょっと個人的に、
凄い興味のあるのは、まあ、
3つ?事業、事業体制として、3つあった
訳じゃないですか?
門:うんうん
プ:そこの中で、最初の教育?
えっと、その後の、エイズ予防。
今やっている、その何でしたっけ?
門:あの・・・。何だろう、スモールビジネス。
プ:ああ、スモールビジネスか。
門:そう、収入をあてがって。
プ:この、まあそれぞれで、まあ、
手こずった部分というか。
まあ、もちろんその、
今まで作られて無かった訳だから。
簡単に出来ることではないでは、
ないですか?
それを、まあ達成する上で、
何か、「ここは、ちょっと難しかったな」
というか。
まあ、もしくはその、まあ政府じゃ
出来なかったんだろうなというか。
そういう部分って、ありました?
最初の教育に関しては。
門:ああ、最初の教育に関しては、
プ:はい
門:えっとね、最初のその学校を作ろうと
してた時に。
プ:うん
門:作らないで欲しいって、いう。
プ:ああ~。え?作らないで欲しい?
門:そう。だから、それは、エイズ孤児が
ここにたくさん来るのが、嫌だっていう。
プ:ああ~、なるほどね。
門:例えば、日本でも、保育園作ろうとすると、
区に、保育園作らないで欲しいって人って
いっぱいいる。
プ:ああ、うるさいって。
もっと、穏やかな生活があるし。
門:そう
プ:でも、今、実際そうですもんね。
門:うん
プ:ああ、そこはじゃあ、結局、その
アフリカだろうと、日本だろうと、
まあ、新しい、こう。モノを
作ろうとするときには、
それを、嫌だよって、いう人が、
まあいたと。
門:うんうん。
プ:まあ、そこは、確かにね、どの
コミュニティでも、ありますもんね。
門:うん
プ:ああ、なるほど。後は、何かあります?
門:後は、エイズ予防の時で言うと
プ:はい
門:どうやって、行政を、上手く巻き込んで
いくかみたいな。
プ:要は、予算とったってことですか?
門:予算は、日本から持ってくるんだけど。
プ:ああ、なるほど。
門:ケニアの方で、どうやって、
その事業を、やるときに、理解して
もらって。
プ:うん
門:やっていくかってことで。
プ:マンパワーってこと?
その、人が、手伝ってくれる、
現地の人を、とかってこと?
門:あ、そうですね。要するに。
プ:それを手伝ってくれる人間を、現地で、
どれだけ、増やすかって、時に。
門:そうです。
プ:まあ、その行政に頼るというか。
ああ、そっかそっか。
門:で、結構ピラミッド社会で。
プ:はいはい
門:上がいい、って言ったら、
下の人たち、皆いいって、言うみたいな。
プ:ああ~、なるほど、なるほど。
門:ところがあって。そう、だから、
上から、行くのが凄い大事というか。
プ:マスメディアが、強いんですか?
それは、要は。
門:ああ、えっとね。私たちのプロジェクトで
言うと、例えば、県知事が、最初に
号令かけてくれたんですね。
プ:県知事?
門:そう、県知事が、この団体と、一緒に、
プ:まあ、東京都みたいな?
門:そうそうそう。一緒に、こうやって、
やりましょうって。掛け声を、
掛けてくれると、
その県知事の下にいる、関係省庁。
例えば、保険省とか。
プ:はいはい
門:こっちでいう、厚生労働省みたいな。
プ:はいはい、はいはい
門:そういうところが、「いいです。やります」
って、言って。
その下にある病院とかが、「分かりました。
やります」って、言う感じで。
プ:ああ、じゃあ、上を口説き落とせば、
そこで、もう、ゲームクリアみたいな、
ところがある?
門:そうですね。結構、オセロが変わっていく
こう、白と、黒で。
こう、白、白で、挟むと、真ん中が白に
なるみたいな、感じで。
ダーッと、変わっていって。
円滑に、凄いやりやすくなりますね。
プ:ああ~、そこを上手く崩すのが、割と。
門:そうですね。その時は、何か啓発。
あの、エイズの、予防教育をしてくれる、
リーダーの人を、それぞれの、区の
中から。
プ:その、現地の?
門:その、現地の、ケニア人の人達から。
プ:一般の?
門:そう、一般の人から、育成していく
ってのを、やったんだけど。
プ:ああ~
門:それを、選挙で選んだんだよね。
プ:選挙?
門:そう、区の中で。誰に、エイズの
勉強をして欲しくって、
プ:ほう
門:その人に、勉強したエイズについて、
地域で教えてもらいたいかっていう
選挙を、やって。
プ:な、なるほど。
門:そうすると、まあ選ばれた人は、
すごいやる気満々になるし。
プ:ああ、なるほどね。
門:そうそう、教えてもらう人も、
みんなで、選んだ人が、教えてくれるから。
ちゃんと、聞くみたいな。
プ:ある意味、選挙が、すごい機能して
いるんですね。
門:あ、そうそうそうそう。
プ:日本と違って。
門:うん、でもね。選挙、って言っても、
うちらが、何だろう。
イメージするような、選挙じゃなくって。
プ:もっと、小っちゃいんですか?
門:もっと、小っちゃくって、
プ:村の、村長決めるみたいな。
門:そうそうそうそう
で、投票の仕方も、その地域が、
いつもやっているやり方で、やってて。
プ:はぁ。僕のイメージする、やつだと、
まあ、日本だと、票を入れて。
門:そう、紙とか、一切使わない。
紙とか一切使わなくって。
プ:何で、やっているんですか?
門:候補者が、えっと、ずらーッと並んで。
その人の、後ろに並んで。
プ:あはははは
門:列が長い人が、勝ちって、
やり方をした所も、あるし。
みんなで、目をつぶって、
手を挙げようってやり方をした所もある。
プ:何か、学級委員決めるみたいじゃん?(笑)
門:そうそうそうそう
プ:え?それ何人規模でやっているんですか?
門:それ、一番大きくて、100人とか、
150人とか、それぐらい。
プ:ああ、じゃあ、それくらいだったら全然。
拍手の大きさで、決められる。
門:決められるレベルで。
プ:ああ~
門:でも、一人ずつ、スピーチして。
プ:ああ~。なるほどね。
門:うんうんうんうん。
プ:生徒会長とか、そういう規模の。
門:そうそうそうそう
プ:あの、選挙をやって、で選ばれたひとが、
実際に、この。やっていくと。
門:そう。そんな感じで。
プ:ああ、なるほどね。それ、結構アフリカ
っぽくて、面白いですね。
門:そう。で、何か、まあ地域の、サブ区。
区の、もっと下に。
プ:区の下?
門:サブ区みたいな。
ものがあるんだけど。
まあ、そこの、あの、長の人が、
呼びかけて、開催してくれて。
プ:ほぉ~
門:まあ、長老みたいな人とかも来て。
プ:うん
門:割と、男性が参加者多いんだけど。
皆で、決めるみたいな。
プ:へぇ~。なるほど、なるほど。
門:そう言うのも、もう県知事から、
上から、どんどん、下に落として。
指令系統を作ってもらって、やっと。
めちゃくちゃスムーズに。
皆が「OK、やります」って言って
くれるみたいな。
プ:ああ、なるほど、結構何か、やっぱ
社会が違いますね。
門:うん
プ:社会の構造というか。
門:そう、そうかもしれない。
プ:僕たちが、生きてきたところとは、
また、ちょっと、ルールが違うと
言いますか。
そこを、しっかりと理解して。
門:うんうん
プ:やっていけば、まあ。
手こずるというか。
また、違う部分でやっていけると。
門:うん、また、面白くもある。
プ:そうですね。ちょっと、僕も聞いてて、
何か、列に並んで、決めるとか。
門:何か、例えば、マンゴーツリーの木の下
集合とか。
プ:あははははは
門:あの、呼びかけ自体が、そんな感じだから。
プ:ざっくりしているんですね。(笑)
門:そう、ざっくり。(笑)
プ:そんなの、絶対通じないですけどね、
日本だったらね。
門:でも、そのマンゴーツリーの下でっていう、
集合の掛け方で、やっぱり100人以上、
集まったりするから。
プ:池袋前みたいな感じで。
門:うん
プ:なるほど。(笑)
第4部に続きます。