プロ奢ラレヤーのVoicy文字起こし

こちらは、プロ奢ラレヤーのVoicyの文字起こしブログです。

【スポンサーリンク】

#28-2 「世界的パフォーマー」の謳歌さん(第2部:日本とヨーロッパの「アート」の違い)

f:id:narunica2015:20190418160150j:plain

この記事は、プロ奢ラレヤーのVoicyを
文字起こししたものです。

 

プロ奢ラレヤーの奢られ日和

 

#28-2 「世界的パフォーマー」の謳歌さん

第2部:日本とヨーロッパの「アート」の違い

 

Voicyの音源はこちらから。

 

voicy.jp

第1部の文字起こしはこちら。

 

www.ogorare-voicy.net

 

登場人物:プロ奢ラレヤー(以下:プ)
     世界的パフォーマー
    :謳歌さん(以下:謳

 


プ:個人的に、結構ね。
  今、話聞いてて思ったんですけど。

  日本って、やっぱアートの土壌が弱いよね?

謳:あ、そうですね。

プ:あんまり、ほら。
  絵も、そうだけど。

  音楽もそうだし。
  やっぱ、どの表現に対しても、
  やっぱ、ちょっと。

  それこそ、さっき言った、
  漫画村とかも、結局、アーティストが
  食えていないから、

  そこに対して、対価が発生してないし。

謳:ああ、確かに。

プ:やっぱ、難しいところがあるよね。

謳:それこそ、何か、フランスとかだと。
  
プ:うん

謳:何か、ベーシックインカム for 
  アーティストみたいなものとか、ある
  んですよ。

プ:え?おお、なるほど、なるほど、なるほど。
  あ、アーティストだけ。

謳:国が。

プ:奨学金みたいな感じだよね?

謳:そうです、そうです。
  アーティストに対して、ある程度保証して。

プ:ああ~

謳:ある意味、それのおかげで、その、何か。
  もう、100%大衆受けするもので無いもの
  
  に対しても、チェレンジ出来るような、
  土壌があるっていう。

プ:音楽とか、たぶん分かりやすいと思う
  んですけど。

  やっぱ、今、どうしても売れようと
  思ったら、やっぱ、すげえ面白がられる
  ような、メジャーの曲を作らないと
  いけなくって。

  もう、ザーッという感じのカラオケソング
  みたいなのを出して。

  で、まあ、アルバムを、好きな曲出して。
  まあ、ファンがいたら、そこで、拾って
  もらうみたいな。
  
  それしかないじゃん?今って。

謳:そうですね。そうですね。

プ:でも、やっぱ。そういう、お金が入って
  くるとなると。

  別に、売れなくてもいいやって。
  気持ちで作って。

  本当に、コアな奴らが集まってきて。
  それで、良いものができるというか。

謳:そうそうそうそう。

プ:そういう、仕組みが大事だよね。

謳:まあ、だから、文化。
  その何だろう。

  事業として、というよりも、
  文化として、認められている感が。

  まあ、ちょっとありますよね。

プ:うんうん。
  まあ、日本は、やっぱ、そこのね。
  
  どうですか?
  やっぱ、実際、僕、やってないんで、
  分かんないんですけど。

  パフォーマーとして、やってて。

  まあ、海外でやって。
  日本でも、やっているわけじゃない?

謳:はいはい。

プ:その時に、やっぱり、差って感じます?

謳:あ、差はね、すごいやっぱり、色々あって。
  
プ:どういう所があります?

謳:例えば、一個。ピンポイントで言うと。
  
プ:はいはい。

謳:その、この人、雇うか、雇わないか。
  出演依頼するか、どうかというところで。

プ:パフォーマーね。

謳:そう、決める時に。
  僕、日本の仕事の場合は、
  絶対に、プロフィール写真と、
  プロフィール文章。

プ:うんうん

謳:っていうのが、求められるんですけど。
  受賞歴とかね。

プ:要は、その。経歴とか、数字ですよね。

謳:そうそうそうそう。
  ただ、面白いのが、僕、今まで、
  結構、それなりに、海外で仕事させて
  頂いてて、

  たった、一回も、プロフィール文章とか、
  受賞歴とか、くれって、言われたこと、

  マジで、一回も無いんですよ?

  たった、一回もない。

プ:もう、だから、見て、
  その、ショーを見て、
  「あ、お前使いたいから呼ぶ」
  って、感じ?

  それ以外に、理由は無いって?

謳:そうそうそうそう。
  何か、逆に、求められるものとしては、

  受賞歴とか、かっこいい、文章とかじゃ
  無くって、単純に。

  「あなたを呼んだ時に、実際に
  ステージ上でやる、演目の動画URLを
  くれ」って。

  それ以外は、別に。
  
プ:もう、実物が、良いものか悪いものか。
  こっちが判断するから。
  
謳:そうそうそうそう。

プ:それが、良いと思った客に対して、
  出すと。それで、もう終わりと。

謳:本当にそうですね。

プ:なるほどね、まあ、でもそれが本来の、
  やっぱ、アートのやり方というか。

  何かこう、やっぱそっちの方が、
  良いものが出てくるというか。

謳:考え方として、やっぱりその、
  内容を見るか、まあこの、
  
  何か凄い人を呼ぶか、内容を呼ぶか
  みたいな
 
プ:はいはいはいはい

謳:凄い主婦に来てもらうという、
  考え方なのか、あの、めちゃくちゃ、

  何だろう、美味しいあの料理
  味はこうです。
  
  判断材料は、味です。なのかっていう
  ような、感じかな。
    
プ:なるほどね。うんうん、うんうん。

謳:結構、10年以上プロでやってて、
  本当に何か、差が凄いんですよね。

プ:そうですよね。やっぱ、
  一つの、候補をとっても。

  例えば、僕の知り合いで、何か日本で
  急に、「俺、ミュージシャンなりてぇ」

  って、言いだして。
  ギターも弾けないし、歌もそんなに
  
  上手くないんらしいですけど。
  急に、ドイツに行って、
  
  で、ギターをバーッて、やったら
  弾き語りしてたら、日本だったら、

  本当にそんな、日本で、池袋あたりで
  弾き語りしてたらしいんですよ、一回。

  二、三回くらい

謳:あはははは。

プ:もう、1000円くらいしか、貰えない
  とかって言って。

謳:あははは、池袋て、リアルすぎるでしょ

プ:優しい、おっちゃんが、1000円くれて
  超嬉しかったとか言ってたんだけど。

  もう、仕方無いから、ドイツに行こうって
  言って、ドイツでやったら、

  1日で、1万5000円位入ってきて。
  で、それで、生きていけちゃうんだよね。

  1日1万5000円とかだと、全然食えるじゃん?

謳:確かに、確かに。

プ:だって、そんなに、フルタイムで弾いている
  訳じゃなくって。

謳:まあ、そうですね。

プ:ちょっと、楽しくやってたら、
  それぐらい入ってきて。

  仮に、日本で日給1万5000円稼ごうと
  思ったら、結構大変じゃん?

謳:あはは、そうっすね。

プ:そう考えたら、やっぱ。
  それも、たぶん一個アートに対する
  
  土壌というか。
  何か、表現している事に対して、
  
  何かこう、(お金を)投げるっていうのが
  自然に、行われているのかなっていう風に
 
  こう、感じたんだよね。その話聞いて。

謳:うんうんうんうん。

プ:やっぱ、日本よりは。

謳:何か、お金を出す側もそうだし、
  表現する側も、その何だろう。
  
  何って、言ったらいいか分かんないけど
  変に、日本だと、やっぱり何か、

  躊躇があったりとか、その海外の人って
  一括りにすると、あれなんだけど。

プ:そうすると、難しいよね。

謳:概して、やっぱりその何か、自分が
  やりたいとか表現したといとか、
  
  思ったことに対して、凄い素直だったり
  (することが、重要)

プ:そうねぇ 

謳:うん。突然何か、ここの風景
  ちょっといいから、絵描くわとか言って
 
  突然、何か絵描きだす人とかね。

プ:うんうん。

謳:別に何かそれを、それに対して、
  周りも、「いやいや、無いだろ」とか、
 
  言わないし。単純に、絵が良かったら、
  いいねって。 

プ:そうだね。まあ、たぶんその
  今のドイツの話も、そりゃ、土壌が

  あるか無いかってのは、あるかも
  しれないけれども、
  
  日本で、例えばすごい良いもの出した
  としても、投げ銭が少ないと思うんだけど
  
  ドイツでやるよりかは。

  何で、そうなるかは、アートに対する
  知見が広いからだと思ってて。

  日本って、例えば、歌だったら
  歌が、すげぇ上手とか、ギターが上手いとか
  
  カラオケの採点みたいな感じで、
  良いものが画一的に、なっているじゃん

  プラスか、マイナスかみたいな。

謳:うんうん、確かにね。

プ:何で、ドイツで1万5000円貰えたかって
  考えると、

  やっぱ、下手くそだけど、
  何か、日本人が訳の分かんない歌、
  
  歌ってて。

謳:あはははは。あ、そっか、
  それ、日本語で歌ってるの?

プ:日本語で、歌ってる。
 
二人:あはははは。

プ:日本語で歌うし。訳わかんないし。
  でも、ギター弾き語ってるし。

  何か、存在そのもの?
  何で、こいつこんなとこに、来てるのとか

  何か、訳わかんないというか。
  何か響くものがあるというか。

  あ、こんなのもやっていいんだとか。
  そういうの込みで、やっぱ、アートとして
  
  見てくれるから。日本人のこう、
  その池袋でやったとしても、

  やっぱ、上手くいかないわけじゃん?

謳:そうね。

プ:そこに、こうやっぱアートの、
  定義の広さというか。

  やっぱ、土台が違うのかなというか、
  そういうの感じるのね、見てて。

謳:う~ん

プ:その、平均値が高いのかなって。
  
謳:もしかしたら。

プ:何かね、そう言うところ感じますけどね。

謳:アートに対する期待値?

プ:まあ、えっと。知見?何かこう。
  アートって、どういうものですかって

  聞いた時に、日本人よりも、
  それよりも、ドイツの人の方が、

  僕にとって、アートって、こうなんだよね
  みたいな。

  こう、自分なりのこうアートがあると
  いうか。
  
謳:まあ何か、日本人的には、何か
  取っ付きづらいっていう風に、

  思っている人とか、多い気がしますね。

プ:まあ、表現に対して結構、あんまり
  無いよね。

謳:そうね

プ:あんまり、教養がね。

謳:そうね。何かこう、好きな事を、
  好きなタイミングで、って言うと、
  
  ちょっと、大きいけど。
  まあ、好きに表現したり、して

  良いんだよって、いう。
  何か、それこそ、ほら。

  嬉しい時には、歌いみたいな。

プ:はいはい、はいはい

謳:まあ、日本だったら、やっぱ
  そういうの恥ずかしいみたいな。

プ:そうだねぇ

謳:そんなの、はしたないみたいな。
  
プ:確かに。

謳:それは、あるかもしれない。

プ:それが美徳みたいなね。
  
謳:そうそう、そうそう

プ:出さないのが、美徳みたいな。
  それって、アートって相反する

  所があるじゃないですか?

謳:そうねぇ

プ:うん

謳:何か自分の中に、ある所を出す
  所からいくと。

  そりゃ、確かにね。

プ:そりゃ、やっぱ難しいのかねぇ
  日本で、こうアートを発展させようと
  
  思った時に。

謳:まあ、ちょっと何か周りから。
  「何やねん」って思われる、

  逆に、言ったら、周りから、
  「何やねん」って思われるような人は、

  そっち方面に行ったら、
  ある意味、道が開けるかもしれない。

プ:そうだねぇ
  チームラボもそうじゃない?
  
  猪子さんがやっている、チームラボも
  どこだっけ、最初?インドネシアだっけ?

謳:いや、ちょっと、分かんない

プ:何かね、国内じゃあ全然ダメだったんだけど
  インドネシアかどっかで、個展やりまくって
  
  海外で、めちゃくちゃ評価高いじゃん?
  チームラボって。

  それから、海外で評価高いってなって、
  やっと、日本に帰ってきて、

  やっと評価されたんだよ。

謳:ああ、あのね、日本って、
  海外で、評価が高いというのを

  めちゃくちゃ、評価する。(笑)

プ:あははは。そうそう、そうそう。
  そこをさ、ハックしてくるじゃん?

  それ、入り口付近だとそうなっちゃうから
  その、さっきのさ、アーティストの数値
  
  みたいなもので。
  日本はその、「誰々が、評価しているから
  すごい」みたいな。

謳:ああ、それはね、めちゃくちゃある。

プ:ホリエモンが凄いって言っているから、
  凄い人みたいな。

謳:うん。めちゃくちゃある。

プ:やっぱ、神がいないから俺らって、宗教的に。

  だから、こう、自分じゃなくって
  一つ信じられる、信用できる人を置いて

  そいつが信用している人は凄いみたいな。
  世界って、やっぱ神だから。

謳:一番先に話したみたいに、受賞歴とか、
  何とかで、優勝しましたみたいな。

プ:ミシュランとか。

謳:そうそうそうそう。

プ:あと、食べログで、星5つとか。
  そういうの、行きたがるじゃん?

謳:そうね。

プ:そこに、何かこう、国民性が違う
  とこがあるのかなっていうかね。

謳:結構、その何か海外の友達とかで、
  海外で流行ったりとかすると、

  意外と、そうじゃないお店に連れて
  行ってくれたりして。

プ:ああ

謳:俺が、個人的にめちゃくちゃ好きな
 
プ:そうだね、それが一番いい。

謳:地元民に愛される店みたいな。

プ:そうそうそうそう。

謳:逆にそういうの行きたいから。

プ:そこが、やっぱ違いで、アートにも
  ありそうですね。

 

第3部に続きます。

 

www.ogorare-voicy.net